外伝その2 名を語る
地球と月までの距離38万キロを走り抜け、総走行距離43万600キロで
遂に退役することとなった平成7年式のエスクードショート、通称「らすかる」
オーナーであった嵐田雷蔵殿は、運営しているWebサイト「つくばーど」の
中で、この「らすかる」の事を掲載しているが、今回の退役を機に「らすかる」
の前に乗られていたエスクード「エクスカリバー」の事も掲載された。
氏の最初に乗っておられたエスクードの事は、直接見た訳ではないが
話や写真にて存在は知っていた。しかし愛称を「エクスカリバー」としていた事を
恥ずかしながらこの度初めて知り、そして驚き、白狼伝の外伝としてキーボードを
叩く事にした。
私の乗っていたエスクードコンバーチブル、通称「白狼」だが実は表には言った
ことがない裏の名前が存在する。これを「ルシア」といった。
私は・・・今ですらこの程度の文章力しか持ち合わせていないが、
今読むと恥ずかしくてたまらない程の内容の小説を高校生時代に書いていた。
ジャンルで言えば・・・ここ数年で映画化された「ロード オブ ザ リング」
(私的には指輪物語の方がしっくりくるのだが)ファンタジー冒険モノというの
だろうか。
ロールプレイングゲームにのめり込み、私も自分の原作をいつかは
ゲームにして世の中に出て行ってやると夢見ていたのだ。
その物語の名が実は「エクスカリバー」と言ったのだ。
私がこれを書いていた頃と、初の限定生産となったヘリーハンセンリミテッドを
購入された雷蔵氏との時期は、見事に重なるのである。
私は勝手ながら、ここに数奇な運命を感じてしまい驚いてしまったのである。
「ルシア」とは私の「エクスカリバー」の中でヒロイン的な存在になった
キャラクターの名前なのだ。
なぜ主人公ではないのか?と問われるとその前に乗っていたジムニーに
主人公の名前をつけていたし、白いエスクードから感じたイメージは
女性だったから。
主人公の様にヒロイン「ルシア」と共に冒険の旅に出てみたいと思ったのだ。
彼女のいない男の妄想にすぎないだろうと言われたら言い返す言葉は
見つからないが・・・
ちなみに主人公そしてジムニーの愛称となったのは「ローダ」
私の今のペンネームの元になっており、「LOAD」からきている。けっして
「ROAD」ではない。
全てを読み出す、呼び込む元となる存在といった所。
「ルシア」の語源を聞かれると正直辛い、音が気に入ったからというのが
本音なのだが、私の描く「エクスカリバー」の世界の中では保存、保管といった
意味合いになってくる言葉ということにしてある。読みこむ、書き込むということで
「ローダ」と「ルシア」は一対の存在となる訳だ(ここでLOADの反対はSAVE
だろうなどと言ってくれるなよ)
エスクードコンバーチブル「白狼」は僕の記憶の中にまさに強烈に記憶された
存在となっている。消えることはおそらくないだろう。
さらに勝手に書くことをお許し願いたいが、「らすかる」との出会いを
勿論「ルシア」が忘れることはないだろう。
僕が「ローダ」として存在し続けている限り・・・・・。
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