峠
初コンタクトから1ヶ月も経たずに、職場の仲間達とキャンプに行く
計画が持ち上がりました。職場の仲間の愛車というとフェアレディZ、
プリメーラ、ジェミニ、スプリンター・・・とまあ野外活動に向いた車
は無く、たとえ本人が嫌がっても私の愛機出撃はほぼ決まっていました。
もっとも今回は嫌がるどころかハイハーイと自ら手を上げたのですが。
埼玉県民でキャンプと言えば秩父でしょう!(でも何故だか大滝村の方
ばかりで一番有名どころな長瀞に行ったことがない事に今気付いた)夜勤明けの
眠い目を擦りつつ、テンションだけで(当時これが出来る自分が恨めしい)
突き進むべく、キーを捻ってエンジンを目覚めさせました。
さて、もうジムニー時代に何度か訪れている大滝方面。大宮からのルートは
なんのひねりもないR16→R299→R140です。平日の午前中、川越市
付近は当たり前の様に混みます。まだ馴れてない半クラッチと格闘しつつ
なんとかやりすごすと日高市あたりから、周りの車が少なくなって比較的
気持ちよく走れる様になってきました。
ただもう少し走り、名栗町付近までやってくるとコーナーが増え、アップ
ダウンも少しづつ増えてきます。
おっそれはそろそろ美味しそうな区間がやってきたってやつだね・・・と
大抵の運転好き諸君は言う所だと思いますが、まだまだ運転下手くそな私。
これまで乗っていた車は重心が高く、シフトチェンジの忙しいジムニー
550ccであり、まあ俗にいうトバす車じゃないしとのんびり走っていると
ワインディングを楽しんでいる乗用車に煽られる・・・とまあ早い話が峠って
やつがあまり好きではなかったのです。
この日、愛機と友人の乗用車の計2台体制で先導は私でした。乗用車の友人は
あまりトバす人間ではなかったので、別に焦る事もなく自分のペースで走って
いたのですが・・・あれっ!?流石にコーナー3つとまでは言いませんが、後続は
徐々に遠ざかり、とうとう見えなくなってしまいました。まあ1本道だし迷うことは
ないからいいや!(笑)とばかりに、そのままペースを維持・・・いやむしろ
まだまだ全然余裕とばかりに踏んでいたかも知れません。
途中、峠の定食屋で昼飯のため車を降りると後続の車に同乗していた先輩殿に
「スピード出しすぎだよ、路面もまだ濡れていたし・・・」と眉をしかめられて
しまいました。そんなに出していたつもりはなかったのですが、とりあえず
頭をさげるのでした。
かくして"無理はせず"キャンプ場に到着。キャンプの内容は至って普通な
バンガローキャンプで書くことはございません(苦笑)ただこのキャンプ施設内の
河原にて初めて愛機をファインダーに収めたことだけが思い出に残っています。
バンガローの中で麻雀をやりつつ(おいっ!普通じゃねえぞ、それ)
また"走りたい"と不謹慎に思うのでした。
えっ!?麻雀ですか??私はとっても弱いです・・・この日はおろか今まで勝った
試しなしです・・・"かも"ーんですから、誘わないでください(笑)
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