初コンタクト
 新しい愛車エスクードコンバーチブルは無事に届き、用意しておいた
カーステレオも取り付けOK!さあいよいよ搭乗です。
 マスターキーを鍵穴に差し込みます。ここで一息溜めて・・・なんて
落ち着いたことは確か・・・しなかったです(笑)せっかちな私はあっ
という間にキーを捻った訳です。そして彼女はせっかちな私をじらす事
無く即座に始動しました。エンジンが唸りを上げて、回転数は2000
回転程に上がります。この時の音ばかりは彼女というには、ちょっと無
理がありそうな程の唸り声でした(苦笑)当然の事ですが幌は外してあ
るのですから、エンジンの音はほぼダイレクトに耳に届いてきます。全
く不快と感じなかったのは、何故だったのかな?むしろ気持ちが高ぶっ
て心地よかったのかも知れません。MDプレーヤーにセットしたのは、
ナムコのレースゲーム「リッジレッサー」。さあていよいよアクセルペ
ダルを踏みます。意外に重い?そりゃあジムニーが軽かったのでしょう。
 寮の玄関をゆっくり出た後、アクセルを踏みつけたときのことです。
 あまりに恥ずかしくてよく覚えています。所詮82psしかないエン
ジンですがそのあまりのパワーに驚き、慌ててアクセルを戻し・・・戻
しすぎ、しっかりと利くエンジンブレーキに慌てふためく。車が前後に
大きく揺れちょっと恥ずかしかったです。実はこの後しばらくの間、1
速は封印したのでした(恥)
 その後は慎重にアクセルを踏みつつ(情けない・・・)裏通りを出て
国道17号に出て行きました。裏道なんてよく知りません。渋滞してい
ようが工事していようが、大宮の寮から浦和の職場に向かうのに私は考
えることなく国道17号でした。日中の大宮市付近、当然のごとく道路
は混み、ノロノロ運転を強制されます。いつもならイライラする場面な
のですがこの時はちょっと違いました。何故か自分とこの愛機が渋滞で
すれ違うドライバー達の、街を歩く人達の視線を一斉に集めているよう
な気がしました。僕の車そんなに格好いい??自己陶酔ですな。クロー
ズドボディの車に乗っていたときには全く感じなかった快感。オープン
カーに乗っておられる方は、少なからずこういう意識お持ちではないで
しょうか?(一緒にするな!と言われてしまうかな)
 やがてゆっくりと大宮市街を抜けて、与野市に入り、この辺りになる
と北浦和駅前まで加速することが許されます。距離すれば4〜5km位
と短い区間ではありますが。アクセルを踏み込み、適当にシフトアップ
どのあたりが美味しいシフトアップポイントかなんて、全然わかりませ
ん。まあ怪しい感覚で思うがままにクラッチを切り、シフトノブを操作
しました。ジムニーと違いとても乗用車的な操作感で扱いやすさに嬉し
くなりましたが、正直そんな事よりもカルタスコンバーチブルの時に感
じたあの風を切る感覚がやって来ました。あの時は人様の運転でしたが
今、自分が走っている。この心地良さは窓を全開にしても、どんなに大
きなサンルーフを開いても得られる感覚では正直言ってありません。嗚
呼本当に手に入れて良かった。モノにこれだけの感動を与えられたのは
あまりなかったかも知れないです。以上、これが初乗りのお話。どんな
シーンでも楽しさを僕に与えてくれる彼女との初コンタクトでした。
 この日は結局暗くなるまで幌を被せることはなく、薄明るい街灯の下
に車を止めて、幌取り付け作業に悪戦苦闘するのでした(苦笑)



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