世の中のほとんどの「ヒト」は泥にまみれていた頃がある。
　深い深い泥にはまり、もがき苦しんで、そこから抜け出せた
から今の自分がいる。
　しかしまた導かれる様に泥にはまってしまう・・・そうか、
人生とはスタックの連続なのだ。
　また泣きながら抜け出せばいい。時には友人の力を借りたっ
ていい。
　その泥沼から一歩抜け出せたとき、君はさらに長い脚を得る
事だろう。

　この場所は私が埼玉に住んでいた時に、よく遊びに訪れていた場所

なのです。会社の仲間を呼んでバーベキューをやったり、ヒルクライ

ムを登って楽しんでいた場所です。今日は皆を呼ぶ事が出来て嬉しい

なあ・・・。やはり遊びに来ているのであろうジムニーやランクルを

尻目にステージに入っていったまでは良かったのですが。私、いきな

りのスタック！しかも救出時に携帯電話を泥水の中に落として音信不

通にしてしまうというなんとも情けない状況に・・・。

　とにかく今日は泥だらけのステージになっておりました。わざわざ

泥の中に飛び込んでいって肉を焼くようなものでした。

　しかし皆さんスタックしている私を笑いながら、今日のサイトへ次

々とのり込んで行ってくれました。いやはや頼もしい、いや僕は情け

ない・・・

　今日だけはエスクードで貸切です！思い思いの場所に愛機を停めて

いる光景は実に壮観でした。

　さて、また例によって焼肉なんですけどしっかり食べて楽しんで下

さいまし。

「うーん、マッドタイヤじゃないし・・・」「走れそうなのせいぜいあの辺り？」そりゃあ誰だって車を壊したくはありま

せん。今日のステージを見れば消極的になるのも無理はないです。しかしね、「ほらここならなんとかなりそう？」そんな

具合でちょっとチャレンジしたくなっちゃう！？やはり四駆乗りの血も騒ぎ出すのです。

　トラクションがかかりにくい泥はそりゃあ難しいでしょう。しかし岩場等と比べたらダメージが比較的少ないのも泥。ま

ずは飛び込め！そんな勇気ある参加者達が今日も大勢いました。

　嗚呼リアフォグが・・・この間換えたばかりのマフラーが・・・そう容易いものではない事に気付きます。しかし仲間に

笑い飛ばして貰ってから次の一言。「だって面白かったから」

　頭で考え、出来る限り思った通りのルートをトレース出来る様にハンドルに意識を集中する、勿論そう簡単に思い通り

にいく訳もない、車は既に動いているのだから判断というよりは感覚でハンドルを修正し、アクセルを踏む。

　クロスカントリーは理屈だけでも感覚だけでも旨くはいかない。だからはまり込むし、そして楽しいのでしょう。      

　　スタックの出続けた１日でした。私も何回スタックしたかなあ・・・でも楽しかった。助けてくれる仲間がいたから言い

　切れるのです。えっ？情けないですか？今日の私、助けられてばかりで僕自身は全然助けてないです（苦笑）

　　記念撮影をしてお別れの時にも泥を巻き上げて現地を離れていく各参加車。あーあ、今日は下回りも運転席も泥だらけで

　すね（お前が言うな）

　　差し入れのアップルパイを頂いたり、調理のお手伝いをして貰ったり、写真撮影をお願いしたりと今回も大変お世話にな

　りました。ありがとうございました！