一月前に下見で訪れた赤城の地へ再び赴いた。まだ見た
ことのない仲間達がそこには居た。そして一泊の宿を共に
するべく、荒れた道をひた走った。
　決して楽な遊びではない。でもだからこそ得られる楽し
さがここにはあった。

　　あいにくの雨の中キャンプ地を目指し、赤城道路を登る車は４台。

　　前回の下見の時に付き合ってくれたいーじまさんのＶ６エスクード

　を先頭に、今回初参加のサニーを駆るＫａｚさん。そして新潟からエ

　スクードショートボディを駆って初参加してくれたきうさんと友人の

　ふっじいさん。エンジンは私と同じ１６００ｃｃのシングルカム８バ

　ルブなのであります。そして最後尾に私です。
　
　　赤城道路と言えばあの走り屋漫画を連想してしまいます。四駆と乗

　用車のグループが駆け上がる様なんて、誰も気にも留めてくれはしな

　いのだろうけれど、少なくとも最後尾を走る僕にとってはとても痛快

　な絵に見えました。

　　林道に入る前に、今日のキャンプで使う水を調達する事になりまし

　た。赤城の天然水を汲もうというのです。給水ポイントにいくまでは

　なんとも足場の悪い急勾配の階段を下ってゆかねばなりませんでした

　　距離にして１ｋｍ以上はあったと思います。雨で足を取られそうに

　なりながらもなんとか給水を終える事が出来ました。

　　そしてＫａｚさんのサニーだけを赤城山の頂上付近にある小沼の駐

　車場に残し、登ってきたルートと反対側の道路を下って、いよいよ林

　道走行の開始です。林道に入っても天候は雨。でもこの雨のお陰でフ

　ラットダートであるこの林道でも冒険心を十分満たすことが出来た様

　な気がします。ちょっとのん気過ぎる！？

　キャンプ地に到着、しかし未だに雨は降り続くのでした。車を支柱代わりにしてタープを張り、我等の今晩の宴会会場を確保

しました。ちょっと見た目は難民チックというか、ホームレスっぽいっていうか・・・まあ野郎だけですから。

　今日はキャンプらしくカレーを作ります。って言っている割にはキャンプでカレーを作るのは実は初めて。メンバーは皆キャ

ンプ初心者。果たしてまともに飯を炊けるのか！？しかしそんな心配は鍋の蓋を開いたときに湯気と共に吹き飛んでしまいまし

た。山の中で歓喜の声が上がります。あとは酒を飲みつつ、車の話題やらパソコンの話題やらと少々マニアック？な話題で盛り

上がりました。まあ、野郎だけですから・・・。

　タープに当たる雨音を聞きながら宴会というのもアウトドアらしくて楽しかったですよ。

　翌日、Ｋａｚさんのサニーを取りに行くために再び我々は来た林道を進むの

ではなく、戻るルートを選択しました。これでより多くの未舗装路を走る事が

出来ました。

　私は先行して２台を待ち伏せて、走ってくる車を撮影してみました。写真の

出来は・・・ともかく楽しかったです。

　それにしてもやっぱり林道走行って楽しいですね。山の中を乗り物で移動す

るのって、大袈裟に言えば、冒険をしている様で・・・

　クロカンコースで遊ぶのも楽しいんですが、先が見えない所へ進んでいくド

キドキが林道にはあります。途中で見つけた美しい景色も、まことに勝手なが

ら自分達が初めて見つけた場所！みたいな感動があります。

　子供の頃憧れた冒険への思いをほんのちょっと満たしてくれる。私にとって

四輪駆動車とはそういう存在です。また皆で走りたいです